長期インターンに参加する人は年々増えてきています。
1,2年生のうちに長期インターンに参加し、就活に生かせる経験をすることは重要です。
長期インターンの経験は就職活動において大きなメリットがあります。
長期インターンに参加しようかどうか考えている人、本当にメリットあるの?デメリットは?と考えている人に向けて、長期インターンのメリットを解説していきます。
長期インターン経験者が高評価される理由
長期インターンの経験は就活でも人事から高く評価される場合が多いです。
特に下記の理由で人事から高評価される場合が多いようです。
仕事を体験し理解した上で志望している
毎年イメージと違ったとすぐにやめてしまう新卒学生がTwitterなどで話題になっていますが、これは人事がもっとも恐れることの1つです。
もちろんいくつか要因はありますが、やはり実際の仕事と学生のイメージがずれていることが大きな要因の一つです。
その点、長期インターンで実際に仕事を経験することで、業界や職種への理解が深まり、より現実に近いイメージを持てると判断できます。
もちろん志望する全ての業界、企業でインターンを行うことはできませんが、”仕事”という意味では、共通するものがあります。
0と1は全然違います。
少しでも長期インターンで仕事を経験したことがあるという経験は、あなたに実際の仕事に対する判断基準が他の就活生と比較して高いと評価される可能性が高いです。
イメージだけでなく、きちんと現実を見てその上で志望しているのであれば、入社してすぐにイメージと違ったという理由で退職することはないと判断できるということです。
長期インターン経験者には仕事を継続する力がある
新卒採用における人事の仕事は、”仕事”をやったことのない学生の経歴から、”仕事”の能力がある人かどうかを見極めて採用することです。
新卒採用した社員がすぐ辞めてしまうのは、上記した仕事がイメージと違ったという理由のほかに、単純にストレス耐性が低くて解消法を持っていないという理由が挙げられます。
ストレス耐性も重要な能力の一つであり、簡単に言うとすぐに辞めずに仕事に立ち向かえるか、ということです。
やはり実際に長期インターンを経験してある程度の期間辞めずに頑張って成果を出したという経験すなわち証拠があれば、採用されてからも頑張ってくれると判断しやすくなります。
長期インターン経験者は最初期に教えるべき考え方が身についている
社会人としての基礎的な力は入社してから学ぶものですが、新人にそこまで時間をかけられる企業はそれほど多くないのが現状です。
基礎ができていない新人は新人教育に手をかけられない企業からすればリスクの塊でしかありません。
基礎ができていない新人でもお客様にとっては企業の代表です。
電話応対、メール対応などは簡単だけどリスクは高い仕事と言えます。
いちいち先輩社員がチェックはできないけれどお客様対応である以上、ミスをした場合会社全体の信用が損なわれます。
長期インターンで基礎的な力がある新卒社員であれば、リスクがかなり軽くなるとともに、新人教育にかかる手間も大幅に軽減されます。
また、長期インターン経験者であれば仕事への姿勢などもある程度信頼できるので、仕事を任せやすくなる点は人事担当者にとっては大きなメリットになります。
長期インターンを経験する学生のメリット
長期インターン経験者への企業側の評価が高い理由を反対に考えると学生のメリットになります。
長期インターンを経験することで精度の高いマッチングが可能
長期インターンを経験した就活生と経験していない就活生の違いはなんでしょうか?
それは、”実際の仕事”を自ら動いて体験したかどうかです。
長期インターンを経験していない就活生は実際の仕事を経験せずに、自分の進路を決めてしまっています。
それは知らないものの中から、自分がやりたいことや自分に向いているものを選ぶことと同じです。
当然”思ってたのと違った”が出てきます。
就活で一番怖いことは、自分に向いていない業界、職種の内定をもらってしまって失敗することです。
就活で目指すべきことは、自分に向いているもしくは自分がやりたい仕事の内定を取ることです。
そのためには自分に向いている仕事が何かを把握する必要があります。
長期インターンに行くことで自分の適性が実際の仕事を通して理解でき、その結果、精度の高い志望を決定できることは大きなメリットです。
現実に即した志望動機、自己PRを作れる
長期インターンで実際に仕事をやってみたうえで、本当に自分が目指す業界、職種が決定したら次は採用試験です。
ここでも長期インターンは役に立ちます。
長期インターンに参加していない就活生の場合、全くの想像で志望先を決定し、想像に即して志望動機、自己PRを書くしかありません。
そんな就活生の中で、インターンで実際に企業で働いた経験をもとに核心を突いて書かれた志望動機、自己PRは人事の目に留まる可能性が高いといえます。
社会人と話す経験を多く積めるから面接慣れできる
長期インターンでは、上司、先輩を含めて多くの社会人と話す機会が持てます。
これは就活の面接においてかなり有利です。”慣れる”ことはおそらく多くの就活生が考えている以上に重要です。
例えば敬語一つでも、普段全く話していない就活生が面接で慣れない敬語を使って自分のアピールができるでしょうか。
長期インターンで社会人と話すことに慣れることで、就活の面接で実力を100パーセント発揮できるようになります。
稼ぎながら仕事の経験が積める
長期インターンは有給である場合がほとんどです。
居酒屋でアルバイトすることももちろん勉強になりますが、やはり就活に役立つのはインターン経験です。
稼ぎながら就活の準備、仕事の経験が積めることは、長期インターンのかなり大きなメリットだといえるでしょう。
長期インターンのデメリット
サークル等他の活動との両立が難しい
長期インターンでは、週10~20時間程度の勤務を求められる場合がほとんどです。
そうなるとサークル活動やその他ボランティアなどの活動に欠ける時間がそれだけ削られるということです。
何を優先するかはもちろん価値観次第ですが、就活対策の活動として長期インターンのメリットはかなり大きいです。
勤務時間が授業時間と被る
アルバイト代わりにできるのは長期インターンのメリットの1つですが、勤務できる時間に制限があります。
一般的に企業の就業時間内でしか長期インターンすることはできません。企業にもよりますが、月~金の9時から長くても20時まで程度の時間枠でしか働くことができません。だいたい18時くらいまでがデフォルトです。
この点はアルバイトと比較して純粋にお金を稼ぐことが目的なのであればデメリットになります。
長期インターンの時間確保のためには、授業をうまく組み合わせることが必要になります。
簡単に休めない可能性がある
これは長期インターンのメリットの裏返しなのですが、アルバイトよりも責任のある仕事を任せられる可能性が高いです。効果的な長期インターンほど、正社員に近い仕事を求められますので、アルバイトのように代わりがきかない場合があります。
その点は覚悟してインターン参加する必要があります。
長期インターンのメリットまとめ
- 長期インターン経験者が高評価される理由
- 仕事を体験し理解した上で志望していると評価してもらえる
- 長期インターン経験者には仕事を継続する力があると評価してもらえる
- 長期インターン経験者は仕事の基本が身についていると評価してもらえる
- 長期インターンを経験する学生のメリット
- 長期インターンを経験することで精度の高いマッチングが可能
- 現実に即した志望動機、自己PRを作れる
- お金を稼ぎながら経験を積める
- 社会人と話す経験を多く積めるから面接慣れできる
- 長期インターンのデメリット
- サークル等他の活動との両立が難しい
- 勤務時間が授業時間と被る
- 責任ある仕事なので簡単に休めない可能性がある