インターンで改善提案してエピソードを作ろう!【相談室の佐藤さん⑪】

前回改善について学んだ井崎さんがまたまたやってきました。
どうやら改善提案がかなり進んだようです。

井崎さん

昨日はありがとうございました!

佐藤さん

あら、早いわね。もしかしてもう提案する内容が見えてきたのかしら?

井崎さん

はい。見えてきました!さっそく改善提案書作ってみようと思ってます!


改善提案の方法と改善の進め方を解説します!

改善提案から実施まで

  • 改善は現場から!3現主義で効果的な改善提案を作る
  • 提案の基本はメリットとコストのバランス
  • 提案する際も、メリットとコストをしっかり説明する
  • 現場の意見を集めることで改善提案に周りを巻き込んで味方になってもらう

現場感覚で臨場感を出そう

佐藤さん

素晴らしいスピード感ね!今日はさっそく改善提案書の作り方と提案方法、そして改善の進め方をお話しするわ。でも今からすぐに提案書を作るのには賛成できないわね。

井崎さん

えっ。どうしてですか?

佐藤さん

今提案しようとしていることには”現場感”がたぶん足りないわ。改善は現場が一番大切なの。机上で考えた”現場感”が足りない改善提案は結局運用されずに終わることが多いわね。現場の声を集めることで、臨場感を出すことが必要よ。

井崎さん

なるほど。確かにそうですね。

佐藤さん

机上の空論になってしまって結局実施されない改善提案は多いわ。現場、現物、現実をちゃんと見た上で改善提案は考えるべきだし、進めるべきなの。ちなみにメーカーでは3つの”現”を取って”3現主義”と言って大切にしているわ。

結局実施されない(できない)改善提案ではもったいない

  • 机上の空論にならないように現場の声を集める
  • 現場、現物、現実を大切にする考え方を3現主義という

提案(書)の基本テンプレート

佐藤さん

もちろん井崎さんが慣れたら自分なりに考えればいいけど、とりあえず一例としてテンプレートを渡しておくわね。1と2はメリットと方法、3と4はコストとリスクが主に書いてあるわ。提案するときには、1と2でしっかりメリットを伝えて、3と4の時は1と2で伝えたメリットを伝えながら説明できるといいわね

井崎さん

ありがとうございます!

佐藤さん

改善はメリットがコスト(手間やお金)を越えるかどうかが全てよ。ちなみに改善のタネである”無駄な業務”にもこれは応用できるの。手間>メリットのとき、その業務は無駄だと考えられるわね。改善提案を考えながら、常に1,2(メリット)>3,4(コスト、手間)になっているかどうか気にするといいわ。やってもいいけど手間に見合わない改善提案ほど無駄なことはないからね

井崎さん

そうですね。しっかり意識します。

佐藤さん

特に業務を増やす改善の場合は気をつけてね。実際にどの程度の手間が増えるのかは実際に現場で確認しないとわからないわ

提案テンプレート

  1. 目的を端的に伝える
    • 提案を実施すると何がどうよくなるか
  2. 改善の方法
    • そのために何をするか
  3. 懸念点、コストとフォロー
    • 改善に必要なコスト(いくらかかるか、どれくらいの時間がかかるか)
    • 業務を削る場合は問題になると思われる点とそのフォロー
  4. 改善後のコスト
    • 業務が増える場合は増える業務と時間など

味方は提案前に作る

佐藤さん

現場の声を集めることで現実にあった臨場感のある提案ができるって話はしたわね?実は現場の声を集めることでもう1ついいことがあるのよ

井崎さん

1つは現場の声を集めることで提案に臨場感や説得力が増すことですよね?もう一つあるんですか?

佐藤さん

そうね。例えばAさんもBさんも困ってるって言ってますとか付け足すだけで臨場感も説得力も増すからね。でも、もう一つのほうが大切なのよ。それは、改善提案をみんなのものにできるってことなの

井崎さん

みんなのものに?!どういうことですか?

佐藤さん

いろいろ聞いて、改善提案の内容も見てもらったりするってことは、その改善提案プロジェクトに参加してもらうようなものよね?そうすれば井崎さん一人で作った改善提案が”みんなで作った改善提案”になるのよ。

井崎さん

なるほどですね!

佐藤さん

改善提案の一番大切なことは、”いい改善案を作って、実施する”ということよね。作っただけで満足しちゃう場合が多いけれど、本当は実施することのほうが難しいし大切なの。でも提案をみんなの提案って感じにしちゃえば、いざ実施するってときに強いわよね

井崎さん

なるほど!提案した改善策を実施するときにやらされるんじゃなくてむしろやる側にみんなを巻き込んでしまうということですね!

佐藤さん

その通り!このみんなの提案にしちゃう作戦は改善以外にも新しいことを始める時に必要不可欠なスキルよ。特にインターン生や新人のうちは”教えてもらいながら、助けてもらいながら味方に引き込む”という技が使えるわ。というか、インターン生や新人はその技しか武器がないわね

井崎さん

何とか身につけてみます!

助けてもらうことで味方を増やそう!

  • 教えてください!は新人、インターン生だけが使える必殺スキル
  • 現場の声を集めることは味方を作る効果もある
  • 自分の提案をみんなの提案にしよう
  • そうすれば肝心の実施段階において大きな力になってくれる

改善提案の作り方と進め方まとめ

  • 改善は現場から!3現主義で効果的な改善提案を作る
    • 提案の基本はメリットとコストのバランス
    • 提案する際も、メリットとコストをしっかり説明する
    • 現場の意見を集めることで改善提案に周りを巻き込んで味方になってもらう
    佐藤さん

    そういえば社長の評価が欲しいって言ってたわね。それってどうしてなの?

    井崎さん

    やりたい仕事を取るためです!

    佐藤さん

    何のために評価されたいかまで考えているのは本当に素晴らしいわ。続けて高評価される技も次回お伝えするわね

    井崎さん

    はい!よろしくお願いします!

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