よくある「就活の流れ」に決定的に欠けていること | 一からやり直しを防ぐために

新卒就活でやる事は三つだけ

  • 自分が何を求めているかを正確に知ること
  • 求めるものを実現させるために大学卒業後どう収入を得るかを判断すること
  • 求める環境を得るために内定を取ること

自己分析と企業研究は常にセットです。どちらかを先にやるのは危険。
(仮)でエントリー先を広げながら、選考を進める。そして、選考を進めながら自己分析と企業研究を同時に深くやっていくことを意識するだけで、選社精度は高まります。

自分に合った企業に出会えます。

聞いてるのと違うよー!まず自己分析して志望を絞ることからじゃないのー?って思いましたよね。
それ、思い込みです。丁寧に説明していきますので、ちょっとお付き合いいただければと!!

順番にやるってよく聞くけど…

「何をしたいかがわからなければ動けないはず、だから、最初に自分が求めるものを明らかにしよう。そうしてから、”目的(やりたいこと)”に最適な企業を見つけよう。それからエントリーして内定を取ろう。」という“順番にやる”という流れが推奨されている印象です。

これ、中途就活だったらまだ大丈夫なんですけど、新卒就活においては危険で、個人的には致命傷になりうると思ってます。

企業研究と自己分析は同時に行うのが効率的

このスタンダードとされる就活の流れの中で、決定的に抜けている観点は、企業(シゴト)を知らずに”やりたいこと”は見つからないということと、「学生は仕事やったことないからほぼ知識がない」という新卒就活の最大の特徴です。

“何をやるのか(どの企業を選ぶのか)”を判断するためには、”どんな選択肢があるのか(どんな仕事があるのか)”という情報が必要。
自己分析を先にやる。それから企業研究を、というのは、選択肢を知らずに何をやるのかを考えることになり、それは無理です。
だから、企業(シゴト)研究と自己分析は同時にすべき。だって、選択肢を知らずに選択することなんてできないですから。

選考=企業研究の場でもある

さらに、企業(シゴト)研究においてはできるだけ現場に近い情報が必要です。

経験も知識もない馴染みのないことを抽象度が高く次数の低い(現場から遠い)情報から判断するのは難しいです。
知っていることだったら文字でわかりますけど、全く知らないことはモノを見ないと理解しにくいですよね。
それと同じで、選考を受ける前に行った企業研究はイメージできない形である場合が多く、けっこう無駄に終わることが多いです。

そう考えると、社員訪問で話を聞く、会社説明会や面接などの選考イベントに参加するなど、できるだけ生に近い情報を自分の足で集める必要がありますよね。

より現場に近い情報だという観点で、説明会や面接などの選考イベントは貴重な情報収集の場です。そしてその情報には、選考参加前にはアクセスしにくい。というわけで、選考を進めながらも、”将来何をやるか”という自己分析的な部分を同時に考えていく姿勢が大切です。

選考イベント(説明会とか面接とかESとか)でやるべきことは内定取りだけじゃない

選考中にやるべきことは、内定取りだけじゃない。選考は、企業研究を広げる、自己分析を深めていく一番いい機会。志望を絞らない、自分を決めすぎない、いつでも(仮)で考える姿勢が重要かなと思います。なぜなら、選考を進めながらでないと生に近い情報は手に入らないから精度の高い企業研究はできないし、企業研究ができなければ自己分析もできないからです。

選考という「情報収集の場」で集めた情報を自己分析に反映しないのはもったいないですよね。

内定を取ることだけを目的に設定してしまう人は多いです。
そうなると、ESに時間をかけるのも無駄。面接で聞かれないことまで準備するのも無駄。通るだけの対策をすればいいと考えてしまいがちになります。

しかし、本来内定を取るための対策よりも大切なのは、自分が何を求めているかを正確に知ることと、求めるものを実現させるために大学卒業後どう収入を得るかを判断することです。

特にエントリーをし始める段階では、幅広く受けながら深く考えていく姿勢が重要。選考は内定のためだけでなく、自己分析や企業(シゴト)研究を兼ねていると考えて、ESや面接準備を丁寧にやっていく。自分は何をやりたくてこの企業を志望しているのか、自分のどんな特性が活かせると考えているか。しっかり深掘りしていきましょう。

そうすることで、自分が求めるものはなにか?それは、どういう企業で実現できるのかを判断する精度が上がります。

単に選考に通るためだけにやると、「ただ落ちただけ」、「ただ受かっただけ」になって効率が悪いです。選考を受けると同時に自己分析や企業研究を行って、自分の選社軸を創っていく意識があると効率アップになりますよ。

それって効率悪くない?って思うよね?

そんなことないんですよ。
従来の流れ:最初の自己分析をやって業界等を絞ってから
キャリ窓の流れ:最初の自己分析は必要最小限、行動しながら考える

なので、従来無駄になっていた最初の長い自己分析を省けるんです。ここに時間たくさん投入して自己分析ノート一冊作ったけど、何の意味もなかった気がする、、って感想、就活終えた学生から散々聞いてきました笑。

さらに重要なのは、「選考から逃げたくて自己分析を延々続ける」ことを避けられるんです。
「自己分析が終わってなくてまだ業界も絞れていないから、エントリーできない」って思ったこと、あるでしょ?
それが危険なんですよ。本番って誰でも怖いから逃げたくなる。自己分析が、選考から逃げるための免罪符になってしまう。

行動しないことは、失敗の第一歩。選考を受けることでレベルアップしていきましょう。

ということで、新卒就活に立ち向かうみなさんがやるべきことは

まず、”シゴト”情報が圧倒的に不足していることを意識してみてください。
そうすれば、本格的に選考が始まる前の”志望を絞る”ことがどれくらい無理があるかがわかるはず。

じゃあどうするか。

常に(仮)の意識をもって、選考中も自分の志向を固めていくこと。
選考が始まる前に志望を固めたと思いこまないこと。

選考を進めながらも常にアップデートしていく感覚で、最終的に自分に合うと思える企業を探してみてください。

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