そろそろ長期インターンに踏み出してみたいけど、何からしたらいいか分からない
という学生さんも多いのではないのでしょうか。
私も大学2年生の冬に長期インターンに踏み出そうとしましたが、どこの何から探せばいいのか分かりませんでした。
この記事では、私が挑戦した“ウェブライターインターン”の体験をもとに、大変だったことやよかったことを共有していきます。
ウェブライターインターンって?
ウェブライターは基本的には会社のメディアの記事を書きます。ブログみたいなもんです。
基本的にはそのメディアへのアクセスを増やすことを目指します。
企業には、アクセスを増やすことで広告収入を得たり、そのアクセスからお客さんを集めたりする目的があります。
ちなみにこの“キャリアの窓口”は、就活やインターンについて困っている学生の方のために運営されています。
ライターインターンの仕事内容
ちなみに私がインターンでお世話になったところは就活情報を発信するメディアでした。
仕事の流れとしては、お題と内容のリストがあって自分が書きやすい内容だと感じるものをそれぞれインターン生が受けて書くって感じです。
インターネットや本で情報を収集して、それを文章にまとめていました。
ライターインターンのお給料や勤務はどんな感じなの?
ちょっと珍しいと思うのですが、私がやっていたインターン先では業務委託の形になっていて、2000文字程度の記事を1つ書くと1500円でした。
まあちょっと珍しい形かつ非常に安い金額ですが、全てのライターインターンがこういう形ではないようですので、応募前に確認できる部分は確認しておいたほうがいいと思います。
ちなみに2000字程度の記事をちゃんと書くと情報収集の時間を含めても早くても2時間くらいはかかりましたので、時給に換算するとかなり安いインターン先を選んでしまったと思います。
ライターインターンで身に付いたこと
これから就活を始める私が言うのもあれなんですが、ウェブライターインターンはかなり就活に役立つ気がします。
ESで使える文章力が身に付いた!
就活と言えばエントリーシート(ES)ですよね!
私もそうですが、大学に入ってから、授業のレビューシートとレポート以外に長文を書く機会がないという方は多いのではないでしょうか。
私がこのライターインターンを始めたばかりのころ、かなり書くことについて時間がかかっていました。
何について書くのかもわかっていて情報収集も済んでいるのに、「じゃあ書いてみて。」と言われてから1記事目を書くのに4時間はかかりました。
ネットに公開する文章を書くことへの緊張もありましたが、一番はやっぱり“文章を書く”ということに慣れていなかったことが大きかったんだと思います。
ライターインターンでは、当たり前ですが、とにかく記事を書き続けます。
文章を書く機会が強制的に多く訪れるというわけです。
文章とは、頭のイメージを言葉に変換することですが、たくさん練習ができるので(お給料をもらいながら!)徐々に慣れていきます。
慣れるとある程度リラックスしながら文章を書くことができるようになり、モノを書くことへの抵抗感が減ります。
始めたばかりのころは4時間以上かかっていた時間が、最終的には2時間程度で最初よりもクオリティの高い文章を何とか書き上げることができるようになりました。
繰り返しの訓練で身に付くスキルは強いと感じています。
また、書くことに慣れることで、自分がどれくらいの時間でどれくらいの文章が書けるかが分かります。
大学のレポートでも、思っていたよりはるかに長く時間がかかってしまった経験はありませんか?
私はあります!
それも書くことに慣れることで、時間を正確に見積もれるようになりました。
これも期限厳守のエントリーシート(ES)作成には使える能力だと思います。
就活ではES(エントリーシート)で自分を説明する機会が多く訪れるはずですので、大いに活用して頑張りたいと思います!
情報を取捨選択できるようになった!
就活で大切なのはエントリーシートだけじゃないですよね。
正確な情報を集める力がかなり重要になると思います。
何かについて解説する記事を書くことになれば当然そのことについての知識が必要になります。
どこにどの濃度の情報があるのかを知っておくことは、これから就活の情報を収集するときにも役に立ちます。
ライターインターンではインターネットを中心に情報収集しますが、まるで真理のようにデタラメを説いている記事も実はけっこうあります。
そういうものを見分けながらの情報収集を行い、記事を作成しますので、嘘情報に惑わされずに就活に必要な情報を集める能力が身に付いたと思います。
自己管理能力が身に付いた!
勉強や生活の中で「頑張ればいけるだろう。」という曖昧な理由でつい無理な目標設定をしてしまうことってありますよね。
私はあります!
さっきも書きましたが、私がやったライターインターンはリモートでの作業でしたので、いつ仕事をするのか自分でペース配分をする必要がありました。
今月何本記事を書きたいのか、それにはどれくらいの時間がかかるのかを考えながら目標設定をしていきますので、自分が一時間でどれだけの仕事を済ませられるのかを現実的に考えて管理する力が身に付いたと思います。
また、立てた目標に対して何とか達成するというところに関してもかなり鍛えられたと思います。
“実現可能な現実的な目標を立て、それに向かって自己管理を行う”という姿勢は、就活にはもちろん、就職してからも役に立つものと感じます。
ウェブライターインターンのおすすめポイント
ちなみに、あまり深く考えずに参加したライターインターンですが、私としてはとてもいい経験だったと思います。
学生だからできることも多くて企業の役にも立てますし、時間的にもリモート勤務が可能ですので、自分の生活を守りながら勤務できます。
ライターインターンは時間が比較的自由
ライターインターンはリモート勤務可能な場合が多いです。
インターンの掛け持ちもできますし、就活中も細く継続できますので、自分の生活にそれほど影響を与えずに勤務することができる点はかなりおすすめです。
書くべき記事はたくさんありますので、がっつりやりたければもちろんそれも可能です。
文章を書くことが嫌いな人以外なら、長期インターンの選択肢の1つとしては優秀だと思います。
ライターインターンは広報や人事とか志望している人にもおすすめ
最初のほうにも書きましたが、ウェブライターの長期インターンでは企業のメディアに掲載する記事を書きます。
目的は基本的には集客です。今の時代はインターネットで集客することが一般的になっていますので、広報系の仕事にも役立つのではないかと思います。
集客を学べば、例えばインターネット広告を出すときや採用サイトを作って学生を集客するときなどに活用できます。
ちなみにみなさんはSEOという言葉を知っていますか?
私はライターインターンに参加して初めて聞いたのですが、簡単に言うとインターネット検索で上の方に表示される為のスキルのことです。
SEO対策にはユーザーのニーズを把握することや、キーワードの選定などが必要です。
ネット記事を書くことに慣れてくると徐々にこのような対策のことも考えられるようになっていきます。
今の時代にインターネットを使う集客には欠かせないスキル、知識ですので、単純に記事を書くことだけでなく、集客の方法を学べると考えるとかなりおすすめできます!
ちなみに私は人材系の会社を今のところ志望していますが、集客という視点で考えてもとてもいい経験だったと感じます!
ライターインターンでちょっと嫌だったこと
質よりも量を求められた
前述したように私は就活関連の記事を中心に書いてました。
インターネットで調べた情報でいろんな記事を書いていたのですが、やっぱり書くからには誰かの役に立つ記事を書きたいと思っていました。
ただ前述のSEOで言うと、記事の内容よりも記事数や文字数が重要なファクターだと考えられている場合があります。(いくつか考え方はありますが)
ちなみに内容が薄いのに文字数が多い記事や似たような記事がいくつも同じメディアの中にあるところはたぶん運営がそういう考え方です、というようなことを学べたのもよかったですが…。
内容が薄くてもあまり役に立たなくてもいいからとにかく記事数を増やせと言われたのがちょっと嫌で、結局それが辞めた理由です。
ちなみに“キャリアの窓口”の編集長は誰でも書ける記事じゃなくて私だから書ける記事&学生の役に立つ記事を少なくていいから書いてくれって言ってるのでストレスは少ないです。
逆にプレッシャーは大きいですけど…。
長期インターンで学んだ一番大きなこと
突然ですが、あなたは将来何を目的に働きたいと考えていますか?
お金、楽しさ、企業の成長など色々な要素がありますよね。
私もまだまだ考えている途中で、文章にまとめられるほどにはなっていないのですが、長期インターンで今までよりはかなり考えられるようになったと思います。
というか、今までそんなこと考えたことがなかったので、考える機会を持てたことが一番良かったです。
ライターインターンを続けていく中で、私は検索で上位に記事が載ることよりも、その記事を見た人が役に立つと思える内容であることを優先したいと強く感じました。
読者の方の役に立つような記事を世に送り出せると考えているときは、時給と釣り合わないような時間をかけていても、あまりストレスにはなりませんでしたが、逆に時間のかからない記事を量産することを考えるとストレスでした。
もちろん私も短時間で時給に見合うようなペースで書くことを目指していましたが、それよりも役に立つ記事を送り出したい気持ちが大きくなってインターンを辞めることになりました。
ウェブライターの仕事に限らず、長期のインターンはあなたの仕事の目的がどこにあるのかを確かめる機会になるでしょう。
自分がどんな評価軸の職場で働きたいのかを考える力と機会が持てることこそ、長期インターンが就活に役立つポイントだと思います。