就活の自己PR、特にアピールする経験がないぞ!という方、いますよね。
留学経験もないし長期インターンもやっていない。サークル代表はおろか副代表ですらない。
経験していないことをしていたことにはできませんが、経験したことを最大限アピールする方法をお伝えします!
自己PRは”経験×伝え方×切り取り方”
まずは下記の公式を頭に叩き込んでください。
自己PR=経験の内容×伝え方(切り取り方)
自己PRは、経験したことと経験の内容ももちろん重要ですが、経験内容と同等かもしかするとそれ以上に、経験をどう切り取って伝えるかが重要です。
経験だけでは他の就活生と比較して優位に立てない場合も闘う方法はあります。
長期インターンや留学経験がない、自己PRできるような他人と比較して優位に立てる経験がない方も安心してください。
自己PRの伝え方
正直学生の方の経験はよほどの大ネタがない限りどれも五十歩百歩(大して変わらないこと)です。
五十歩百歩の自己PRをエントリーシートで読むもしくは面接で聞いて、どこで差をつけて合否を出しているのでしょうか。
自己PRで使う経験の内容自体がそこまで変わらないということは、伝え方が重要視されていると考えられますよね。
具体性、数字、感情の3つをプラスしている自己PRは高評価です。
例えばですが、下記のような経験があったとします。
飲食店のアルバイトで案内係を担当していました。
お席へお通しするまで長くお待たせしてしまったお客さまには、お席までうかがい、お待たせしたお詫びとゆっくり過ごしていただけるよう声をお掛けするなど、お客さまの様子を見て積極的にお客様とコミュニケーションをとるようにしました。
その結果、リピーターや大人数での利用につながり、売上に貢献することができました。
貴社でもこのようにコミュニケーション能力を生かし、貢献して参ります。
飲食店のアルバイトで積極的に声をお掛けして、リピーターや大人数での利用につなげて売り上げに貢献したという経験です。
飲食店のアルバイトは経験としては全く珍しいものではない上に、声掛けを意識したという内容もすぐにできますよね。
でも、上記の自己PRだと何となく弱い気がします。
具体性と数字と感情をプラスして伝え方を変えてみます。
飲食店のアルバイトで案内係を担当していました。
お待たせしてしまったお客さまには、お待たせしたお詫びとごゆっくりどうぞと声をお掛けするなど、お客さまの様子を見て積極的にお客様とコミュニケーションをとるようにしました。
その結果、リピーターのお客様には○○君と名前で呼んでいただけるようになりました。
現在名前で私を呼んでくださるお客様は50名様ほどいらっしゃいます。
普段お一人でいらっしゃることが多いリピーターの方が大人数で来てくださるなど、売上に貢献することができました。
予約の際に私が出勤しているかどうか確認されるお客様も月に5組以上はいらっしゃると予約担当の店長にお聞きし、とてもうれしかったです。
貴社でもこのようにコミュニケーション能力を生かし、貢献して参ります。
ポイントは3つです。
- 具体性を追加する
”○○君と呼んでもらえるようになった”の一文であなたがお客様とコミュニケーションをとっている場面が想像できます。
また、~名様と数字をつけることで具体性がさらに増しました。 - 結果に数字を追加
これも具体性の一つなのですが、伝えたいことをイメージしやすくするためには、”頻度”や”回数”、”人数”などを数字にするのは効果的なアプローチです。
また、数字で答えるビジネスセンスがあると思ってもらえるかもしれません。
ただし、無駄に数字を使えばいいということではなく、「伝えたいことのために数字を”つかう”」という意識を忘れないでください。無駄な数字、けっこうESにあるの見ます。 - 感情を追加する
”とてもうれしかったです”の一文であなたの人間性も伝えられます。
また、接客系へ提出するESだとすれば、お客様と通じ合えた時に嬉しかったという経験は志望動機にもつながりますよね。
自己PRの切り取り方
経験をどう伝えるかということも重要ですが、その経験から何を切り取ってアピールするかも同様に重要です。
同じ経験でも、どの力をアピールしたいかによって文章を変えられるようにできると強いです。
またまた先ほどの例文です。
飲食店のアルバイトで案内係を担当していました。
お席へお通しするまで長くお待たせしてしまったお客さまには、お席までうかがい、お待たせしたお詫びとゆっくり過ごしていただけるよう声をお掛けするなど、お客さまの様子を見て積極的にお客様とコミュニケーションをとるようにしました。
その結果、リピーターや大人数での利用につながり、売上に貢献することができました。
貴社でもこのようにお客様の様子を見てコミュニケーションをとる意識を大切にして、貢献して参ります。
この自己PRは要約すると、飲食店のアルバイトで積極的に声をお掛けして、リピーターや大人数での利用につなげて売り上げに貢献したという経験です。
自己PRとして、”コミュニケーション力”をアピールしています。
またまた少し変えてみます。
飲食店のアルバイトで案内係を担当していました。
少し余裕が出てきたときに、月に数回は利用してくださるお客さまが7割くらいを占めることに気が付き、リピーターを増やすことが大切だと感じました。
リピーターになってもらえるように接客する、と決めてから、お客さまの様子を見てそれまで以上に積極的にお客様とコミュニケーションをとるようにしました。
その結果、50名様ほどのお客様には○○君と名前で呼んでいただけるようになりました。そのうち20名様ほどは新たにリピーターになってくださった方です。
予約の際に私が出勤しているかどうか確認されるお客様も月に5組以上はいらっしゃると予約担当の店長にお聞きし、とてもうれしかったです。
貴社でもこのように利益やお客さまのことを考えて主体的に動き、貢献して参ります。
今度はアピールポイントを変えてみました。
もともとの自己PRの文章はコミュニケーション力をアピールする内容でしたが、今度は利益やお客さまのことを考えて積極的に動く力をアピールする文章になっています。
このように、1つの経験、エピソードでも切り取り方によってアピールポイントを変えることができます。
できれば企業研究を進めて、いくつかあるアピールポイントからその企業にあうポイントを選べるとベストです。
明示しないアピールポイント
もう一つのポイントとして、明示している(コミュニケーション力!などのように明らかに書いている)わけではありませんが、上記ではいくつか人事に高評価(になりそう)な内容を入れています。
例えば、リピーターの重要さに気づく力、課題を設定する力、好かれる力などが感じられる文章になっています。
自分で”私のアピールポイントはコミュニケーション力です!”と言い切るのもいいですが、文章の内容から人事の方に「こんな能力もありそうだな、いいな」と思わせることができる文章のほうが信ぴょう性は高くなります。
自分から「~ができる、~力がある」というよりも、エピソードや、エピソードの書き方で人事の方にアピールできると最強ですよね。
自己PRまとめ
- 多少弱いエピソードでも伝え方であなたの人間性、センスが伝えられる。
- 具体性を追加する
- 数字を追加する
- 感情(人間性)を追加する
- 1つのエピソードでも切り取り方でアピールポイントは変わる
- 明示しないアピールポイントをさりげなく見せる
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