インターン初日の自己紹介の基本【相談室の佐藤さん⑤】

その通りね！インターン初日の自己紹介の準備はとても大切よ。無事部署、担当者にたどり着くことがインターン先での初仕事だとしたら、自己紹介は2つ目の仕事ね。

それはこれからしっかり説明していくわよ！

目的が一番大切だから、ゆっくり説明していくわね。まず理解してほしいのは、自己紹介は諸刃の剣ってことね。武器にもなるし逆に自分の足を引っ張ったりもするの。

もちろんよ！それはそうと、井崎さんは初対面の時の第一印象からイメージが変わった人っているかしら？

でも、結局印象が変わらなかった人もその樹里亜ちゃんと同じように、ひょっとしたら全然違う人だったかもしれないわよね？

そうね。特に社会に出ると深い仲になれる人って学生の時よりも限られてくるの。それからね、準備しておける自己紹介のチャンスってだいたい１回しかないでしょう。１回の大きなチャンスを生かすためにしっかり準備することが大切なのよ

最初にプラスの印象をもってもらうことができれば、失敗したりしても好意的に見てもらえることが多いわ。特に最初のうちは失敗するものだから、最初に自分をブランディングすることでリスクを減らせるの。逆に最初にマイナスの印象も持たれて悪いレッテルを貼られていたらどうかしら？同じ失敗でも好意的には見てもらえないわよね。

ちょっと難しい言葉を使っちゃったけど、簡単に一言で言うと”いい印象で覚えてもらう”ことを目標にするといいわ

それは一番危険な考え方ね。もちろん相手に合わせて見せる面を変えることは必要よ。くそ真面目な人には真面目な面を見せるほうがいいし、逆にフランクな人に固い感じで接したりすると敬遠されたりするわ。でもね、相手に合わせすぎるのでなく、自分がどんな人間かということと、どんな人間でいたいかということを大切にしたほうがいいわ

その通りよ。本来持っている自分のいいところを探して、その中からインターンに行く企業で使えそうな部分をちょっとだけ強調するの。盛り過ぎない、嘘つかない、過剰に演技しないの３つを心がけてみて！心配しなくてもいいところがない人間なんていないんだから、あなたのためにもいいところを探してあげてね

もちろんあるわよ！まずは自分の周りの人と違うところを探すことね。仕事に生かせるかどうかはわからないけど、ほかの人と違うところが差別化できるポイントになるの。とりあえずできるだけたくさん書き出してみて。

いや、井崎さんにはいいところたくさんあるわよ。むしろ材料が多くてどう伝えたらいいか考えるほうが難しいくらい。それはともかく、大切なのは”他人と違うところ”を書き出すことなの。いいところじゃないのがポイントね。もちろんいいところがたくさん書き出せるのが幸せだけど、欠点っぽいことでも他の人と違うと思ったら気にせず書き出してみて！実は最初から長所っぽいことより一見短所に見えることのほうがあなたの強みだったりするのよ！

それはよかったわね……。書き出したら次は欠点を置き換えていいところを増やしていくわよ！

その二つは長所よ！考えなしに行動しちゃうってのは行動力があるってこと。今の時代考えすぎて動けない人が多い中ではかなり武器になるわ！すぐ飽きちゃうのはどんどん新しいことを取り入れていきたいってことよね。かなり使える長所が出てきたわ。こうやって考えると単純な長所よりも短所の裏に隠れている長所のほうが武器になる場合が多いってわかるでしょう？

あとは自分の差別化できる長所のうち、自己紹介でどれを強調していくかを考えていけば、うまく自己紹介が作れるわ

次は具体的に自己紹介を作っていくわよ！